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ひまわり基金法律事務所について
2026.2.4 ひまわり基金法律事務所について ひまわりへの赴任経験談

弁護士 大根田

1 ひまわり赴任まで
(1) 養成事務所への入所
私は、司法試験に合格した後、複数の説明会や事務所訪問などで、ひまわり所長や法テラスの司法過疎型事務所への赴任を経験した弁護士の話を聞くうちに、自分も司法過疎地で仕事をしたいと考え、赴任を志望するようになりました。同じく司法過疎地型事務所のある法テラスに就職することも迷っていましたが、ひまわりに赴任経験のある弁護士のある話を色々と聞いた上で、私も自分で事務所を運営してみたいと思い、ひまわりに赴任できる養成事務所への入所を決めました。
(2) 養成事務所での経験
ひまわりや法テラスの事務所に一人で赴任しても事務所運営ができるように、育てていただけるのが、養成事務所の強みです。私自身も、どんな事件が来ても大丈夫なよう、様々な事件を経験させてもらいました。当時の指導担当の先生が、様々な事件を経験させてくださったことで、保全や執行なども躊躇なく行ったり、法テラス以外の事件での報酬を決める感覚も身についたように思います。
もちろん全く同じ事件はないので、弁護士として業務をしていると、都度、新しい状況に遭遇しますが、新人時代は初めての事件への対処方法を教えてもらった期間でもありました。
私がいた養成事務所の所属弁護士会の先生方も司法過疎地に赴任予定の弁護士を温かく見守ってくださっており、単位会内でのネットワークもできました。

2 ひまわり赴任後のこと
(1) 業務内容
事務所の事件は、地方都市(地裁本庁のある地域など)の町弁の先生と変わらないと思います。依頼者も、個人から法人まで立場も様々です。
私が赴任した紋別は海があるので漁業権の絡む相続の問題や、密漁の事件などが特徴的な事件だったかもしれません。他にも、農地で農業委員会が関係する事件や森林関係の事件は都会ではあまり接することのない事件かもしれません。その都度、新しいことを調べたり、当事者や関係者から業界のことを教えてもらうのも、面白かったです。
旭川地裁本庁までは車で3時間、拘置所のある名寄市までも1時間半かかるなど、業務の中で移動にかかる時間も多いですが、徐々に慣れます。2時間以上の移動に慣れてくると、移動時間は気分転換の時間になりました。
(2) 業務支援体制
養成事務所出身の場合は、養成事務所時代に多くの先輩弁護士とつながる機会があるため、養成事務所にいる間に相談先をたくさん作っておくのがよいと思います。私の場合は、出身の養成事務所のOBOGメーリスを活用し、赴任後も、方針に迷った事件の相談などをすることがありました。
また、支援委員会も活用できます。地元の弁護士会、弁護士会連合会、日弁連からそれぞれ約2名ずつ選出された委員で構成されており、年に数回の会議の際やメールで、個別の事件相談をすることができます。旭川弁護士管内のひまわり基金法律事務所の場合には、複数の事務所の支援委員会を合同で開くことも多いため、他の所長と情報交換もできます。他の事務所の所長の経営状況や事件相談を聞くことは、自分にとって刺激にもなり、励みになります。
(3) 収入
既に旭川弁護士会管内にあるひまわり事務所に赴任する場合だと、地域にひまわり事務所がかなり浸透していることもあり、宣伝広告費をほとんどかけていなくても、日々、直接事務所への相談が舞い込んできます。ひまわり基金法律事務所のある他の司法過疎地でも同様かもしれませんが、仕事が少なく収入が得られないということは少ないかもしれません。また、所得が一定額を下回る場合には、日弁連から運営費援助を受けることもできます。
(4) プライベート生活
弁護士という存在が珍しいので、興味がある分野などを伝えると、口コミで関係する人を紹介してもらえたりして、興味のある人達と簡単に繋がることができるのが、地方での生活の魅力だと思います。私の場合は、赴任前から子どもの権利や子どもに関わる活動をしていたので、色々なところでその話をしたり、関連するイベントに参加するなどしたところ、地域の子育て支援団体の方々や中高生の居場所を作っている方々と繋がることができました。
逆に、関わりたくないと思った場合には、土日は地域から離れて気分転換するのも一つかもしれません。

3 退任後のこと
私の場合は、赴任当初は、赴任先に定着するか、実家のある関東に戻って就職かどちらかと考えていて、自分で事務所を立ち上げようという気持ちはありませんでした。ひまわり所長を経験した先生方が色々な進路に進んでいらっしゃるのを見て、赴任前は何とかなるだろうと、あまり深く考えていなかっかもしれません。
しかし、5年間、弁護士過疎地である紋別で仕事をする間に、今後も、北海道内で仕事を続けたい・弁護士過疎地域での経験を生かして仕事をしたいという気持ちが強くなり、道内の別の弁護士過疎地域(日弁連の独立開業支援が利用可能な地域)で開業することにしました。
どの程度事件があれば事務所を経営していけるはず・毎月の経費はこの程度になるはず、などといった見通しを立てて開業することができたのも、ひまわり基金法律事務所で事務所運営を経験することができたからこそだと思っています。
私の場合は、紋別での経験がなければ、全く地縁のない場所で事務所を開業しようとは考えもしなかったはずなので、司法過疎地に赴任して本当によかったと心から思っています。

 

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