本年11月4日、午前4時5分ころ、津谷裕貴弁護士(秋田)が、自宅を訪れた男性から上半身を刃物で刺されて亡くなるという痛ましい事件が発生した。本事件は、同弁護士が受任していた離婚事件の相手方であった者が同弁護士への逆恨みから殺害に及んだ業務妨害行為である疑いが強く、このような犯罪は断じて許されるものではない。
また、現場に到着した警察官が、同弁護士を犯人と誤認したことで、同弁護士は犯人から上半身を数度に渡り刺される結果となったとの情報もあり、警察の対応に問題があった可能性もある。
当弁護士会は、津谷裕貴弁護士のご冥福を祈り、ご遺族に対して心から哀悼の意を表するとともに、警察に対しては本事件の徹底的な検証を求め、暴力的な手段による弁護士活動への妨害行為に決して怯むことなく、弁護士の使命を貫徹していく決意であることをここに表明する。
2010(平成22)年11月29日
旭川弁護士会 会長 富川 泰志